最近、「180から始まる電話番号」からの不審な着信報告が相次いでいます。
知らない番号からの電話に出てしまい、不安な思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。
実際に「総務省を騙る自動音声」「警視庁を名乗る詐欺電話」「中国語アナウンス」など、巧妙な手口が確認されています。
この記事では、180番号とは何なのか、実際に寄せられている事例、無視してよいのかどうか、出てしまった場合の対処法と今後の予防策までまとめました。
180から始まる電話番号とは?
「180から始まる番号」と聞いて、「普通の固定電話・携帯番号とは違う」とすぐ分かる人は少ないでしょう。
- 日本で一般に利用されている電話番号は固定電話が「0ABJ-XXXX-XXXX」、携帯番号は「090/080/070」などで始まります。
- ところが「180」スタートの番号は一般家庭の契約番号帯には含まれず、通信事業者の中継用や国際通話転送に使われる場合がある特殊な番号帯です。
- この“隙間”を悪用し、詐欺業者や迷惑電話発信者が「正体不明の着信元」として利用していると考えられます。
そのため「国内で発信しているように見えて実際は海外」「正規機関を騙る偽装」というケースが多く報告されているのです。
実際にあった180番号の詐欺電話事例
「総務省からの連絡です」と自動音声
固定電話に「180から始まる番号」で着信。
出てみると自動音声で、「総務省から連絡です。お客様のご利用の電話番号が2時間後に使用不能になります。」とアナウンスが流れたという事例があります。
もちろん総務省が電話番号停止を自動音声で通知することはありません。
典型的な詐欺・脅し文句の手口です。
「警視庁捜査二課」を名乗る男
「+180」で始まる国際電話番号からの着信で、警視庁捜査二課を名乗る人物がかけてきた事例も報告されています。
権威ある公的機関の名を騙ることで、受信者を動揺させ個人情報や金銭を引き出すのが狙いです。
もちろん、実際の警察官が国際番号で個人に直接電話してくることはありません。
中国語の自動アナウンス
電話に出ると中国語のアナウンスが流れ続け、すぐ切ったという報告もあります。
これは「中国語話者」向けに発信されたと思わせ、偽カスタマーサポートや口座詐欺につなげる国際系詐欺の典型例です。
180番号からの電話は無視して大丈夫?
結論から言えば、基本的に無視するのが最も安全です。
- 本当に必要な連絡であれば、後日必ず正規の番号や書面・メールで通知が来ます。
- 自動音声で「利用停止」「料金未払い」「裁判所から通知」などと告げるのは、すべて詐欺や迷惑電話の典型です。
- 「総務省」「警視庁」など公的機関を名乗っていたとしても、信じる必要は全くありません。
むしろ不用意に出たり長引かせることで、個人情報を引き出されるリスクが高くなります。
うっかり出てしまったときの対処法
知らずに電話に出てしまった場合も、冷静に対応すれば大丈夫です。
- 個人情報を答えない
名前・住所・口座番号・暗証番号などは一切伝えてはいけません。 - 不審と感じたらすぐ切る
相手がどれだけ威圧的でも、通話を続ける必要はありません。 - 折り返しや着信先への連絡は不要
記載された番号に折り返すと、海外高額通話料やさらなる詐欺被害につながります。 - 不安な場合は相談機関へ
・契約中の通信キャリアサポート
・消費者ホットライン「188(いやや!)」
・警察相談専用番号「#9110」
に連絡すると安全です。
不安を感じた方は、スマホにもセキュリティアプリの導入がおすすめです。↓↓

今後同じ被害に遭わないための対策
- 迷惑電話ブロック機能を使用
携帯キャリアやスマホアプリに着信拒否・迷惑電話防止サービスがあります。 - 電話帳未登録番号からの着信に注意
本当に重要な用件ならSMSや公式メール、書面でも連絡が来ます。 - 国際番号・「+180」など見慣れない番号は出ない
海外在住の知人がいない限り、出ないのが安全策です。 - 家族や高齢の親にも共有
特に一人暮らしの高齢者は詐欺被害のターゲットになりやすいため、事例を共有し注意を促しましょう。
迷惑電話対策やウイルス対策には専門アプリの活用が有効です。↓↓

まとめ
- 180番号からの電話は高確率で怪しい・詐欺の可能性大
- 「総務省」「警視庁」「中国語アナウンス」などの事例が報告されている
- 原則は無視してOK。出てしまった場合も個人情報を答えず速やかに切る
- 不安がある場合は通信キャリア・消費者センター・警察相談窓口へ
「180から始まる電話番号」への対策は、日々進化する詐欺手口への“自分を守る力”にほかなりません。
一見正規の機関を装った自動音声や海外発信など、不安をあおる手口が巧妙化していますが、落ち着いて行動すれば被害を防ぐことができます。
知らない番号からの着信は基本的に無視し、スマホのセキュリティ対策やブロック機能を活用することで、安心して日常を過ごせます。
疑問や不安があればひとりで悩まず、必ず公的機関の相談窓口も頼ってください。


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