台風シーズンが近づく中、今年も熱帯低気圧や“台風のたまご”に関する注目が高まっています。
まだ正式な台風やたまご(熱帯低気圧)が発生していない段階でも、各気象機関は南の海域を重点的に監視しており、気になる動きがあればすぐに話題になります。
この記事では、台風15号に関連しそうな気象情報や、発生の兆候がある場合に備えた最新の動向を、米軍JTWC・ヨーロッパECMWF・Windyの進路予想から丁寧に解説。
今後の発達の可能性や、日本への影響などもあわせて調査していきます。
2025年台風15号の「たまご」とは?現状まとめ【いつ発生?どこで?】
台風15号になりそうなたまごが、8月31日現在、発生しています。
随時、最新情報に更新いたします。

台風の「たまご」は、
台風に発達する可能性がある
注目の熱帯低気圧のことだよ!
\備えあれば憂いなし/

たまごが台風になる確率はどれくらい?
「たまご」が台風になる確率は、状況によって異なりますが、米軍(JTWC)が「HIGH(高)」と判定した場合は70〜90%以上の確率で台風に発達すると言われています。
一方、「LOW」や「MEDIUM」の段階では、そのまま消滅するケースも多く、こまめなチェックが重要です。

気象庁の台風情報ページや
JTWCの分類をこまめにチェックするのがコツ!
【最新】米軍JTWCの進路予想と強さ予測は?
米軍JTWCとは?
- アメリカ海軍・空軍共同の気象機関で、熱帯低気圧の監視を24時間実施。
- “Invest”番号(90〜99)や”06W”のような識別番号を用いて監視。
- 進路図は「Cone(円錐)」型で、予測のブレ幅が視覚的にわかりやすい。
- 更新頻度が高く、発達予測にも敏感。
米軍の番号(93Wなど)の意味とは?
JTWCでは、台風のたまご(熱帯擾乱)を識別するために「番号+アルファベット」で分類します。
- 「93W」や「90W」:北西太平洋(West Pacific)を意味する「W」
- 数字は発生順。93Wなら、今季93番目の熱帯擾乱という意味です。
この番号が出ると、JTWCが監視対象にしている証拠。警戒の目安になります。
8月31日現在の状況

最新の投下地点 (Invest 95W) は、フィリピンの東、マニラの東約658海里(およそ1200 km)に位置し、緩く広がった対流雲と明瞭でない低気圧中心を伴っています。現在の最大風速は13〜18ノット、中心気圧は約1005 hPaと推定されています。発達の可能性は「低」と判断されています。
環境要因:垂直方向の風のずれは小さく(10–15 ノット)、海面水温は約30 ℃と高いなど、発達に有利な条件もありますが、上空の排出気流が弱いことや渦が広がっている点が抑制要因となっています。
進路予測:多くのグローバルモデル(決定論的/アンサンブル)は、今後24〜48時間で北上する進路にあると一致しています。一方、ECMWFモデルは例外的にフィリピン海内でほぼ停滞する予測を出しています。
\備えあれば憂いなし/

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予測は?
ヨーロッパ中期予報センターとは?
- ヨーロッパ中心の高精度気象モデルで、信頼性が高いとされる。
- 10日以上先までの中期予測に強く、滑らかな進路予想が特徴。
- 「ensemble(アンサンブル)」予測で、複数の可能性を同時に表示可能。
- Windyや天気専門サイトでもECMWFベースの図を閲覧できる。
8月31日現在の状況
ECMWFは高精度な中期予報に定評があります。
現在、Invest 95Wに関するグラフィカルな進路予測図や気圧・降水等の詳細な情報は一般向けには公開されていませんが、JTWCも監視している領域を含むため、北西へ進む可能性が示唆されています。
一部分析によると、ECMWFモデルではフィリピン海で停滞する傾向のものもあり、他モデルと異なる動きを示している点が注目されています。
\備えあれば憂いなし/

Windyで見た進路と風の動き【リアルタイム確認も可能】
Windyとは?
- 視覚的に天気を確認できる無料サービス。スマホアプリでも利用可能。
- ECMWF・GFSなど複数モデルを選択して切り替えられる。
- 「Wind」で風の渦、「Rain」で雨量、「Pressure」で気圧配置が確認可能。
- 拡大・縮小で局地的な動きまでチェックできる。
Windyで台風のたまごを見るには?おすすめの見方を解説
Windyでは、以下の操作で「たまご」の雲の渦や進路をチェックできます。
- 画面右下の「モデル」で「ECMWF」を選択(信頼性が高い)
- 「風(Wind)」か「気圧(Pressure)」を選択
- 日本周辺やフィリピン東海上に渦が見えたら、たまごの可能性大!
- 時間を進めて(▶)、進路や発達傾向も確認可能

事前にアプリをスマホに入れておくと、
移動中でもサッと確認できて便利です!
8月31日現在の状況
Windyでは台風や熱帯擾乱の進路や雲の動きが視覚的に把握できます。
一般的に、フィリピン東方で発達中の渦が北西方向へ進む様子がモニターされる傾向にあります。
Windy上の雰囲気としては、沖縄の南〜本州太平洋沿岸をかすめつつ北上する可能性も表現されています。
模型によっては「沖縄の南を通過して日本列島へ接近するシナリオ」も想定されており、引き続き可視化ツールも注視すべきです。

Windyは無料でリアルタイムの風の動きが見られて便利だよ!
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日本への影響はある?警戒すべき地域と時期
8月31日現在の状況
現在の情報から見ると、日本への直接的な影響はまだ不確実です。ただし、いくつかのシナリオが考えられます。
1. JTWC・多くのグローバルモデルのシナリオ
- 95Wは北または北西方向に進む可能性が高いとされています。
- この場合、沖縄・先島諸島への接近の可能性がまず検討されます。
- さらに発達すれば、九州南部や本州太平洋沿岸への間接的な影響(うねり・高波・湿った空気による大雨)が出る可能性があります。
2. ECMWFの一部シナリオ
- ECMWFの一部モデルはフィリピン海で停滞または弱いまま終息する予測を出しています。
- この場合、日本への影響はほぼなしに終わる可能性があります。
3. Windyなどの可視化モデルの傾向
- Windyの描写では、沖縄南方〜日本列島方向へ進むケースが一部見られます。
- 発達度合いによっては台風クラスに昇格し、来週以降に日本近海へ接近するシナリオも否定できません。
- 今すぐ大きな警戒は不要ですが、
- 週明け〜来週後半にかけて沖縄・西日本に影響する可能性はゼロではないです。
- まずは「熱帯低気圧として発達するかどうか」を見極める段階で、進路予測の幅が広い点に注意が必要です。
注目ポイント
- 48時間以内にJTWCが「発達の可能性中〜高」に引き上げるか。
- 進路が北に傾くか、西寄りに傾くかで、日本への影響度が大きく変わります。
- Windyや気象庁の5日先予報を毎日更新チェックするのが安心です。
\備えあれば憂いなし/

台風15号になる可能性は?気象庁の発表もチェック!
- 気象庁では、最大風速が17.2m/s(34ノット)以上に発達した熱帯低気圧を「台風」と定義します。
- 台風に発達したと認められた時点で、通し番号(台風○号)が与えられ、命名されます。
- なお、命名はアジア各国が用意した140個の名前から順番に使用(例:ナンマドル、ハグピートなど)
- JTWCで台風扱いになっていても、気象庁が認定しないと「日本では台風になっていない」という扱いになる場合もあります。
8月31日現在の状況
現時点での 台風(Tropical Storm)へ発達する可能性は「まだ低いが、無視はできない」 という評価です。
- 48時間以内の台風化の可能性:低(30%未満程度)
- 3〜5日以内の台風化の可能性:中程度(40〜60%程度)
- 現段階では「熱帯低気圧止まり」か「弱い台風」になるかはまだ五分五分。
- JTWCの次回評価や気象庁の監視開始(熱帯低気圧Bとして認識されるか)が重要な目安です。
\備えあれば憂いなし/

過去の台風15号と比較してみた【参考データ】
台風15号という番号は毎年使い回されるので、年によって性質や進路がまったく異なります。
その中で、特に日本に大きな影響を与えた 代表的な台風15号 をいくつか挙げますね。
1. 台風15号(2019年)/名称:ファクサイ(FAXAI)
- 上陸場所:2019年9月9日、千葉県千葉市付近に上陸
- 特徴:上陸時の中心気圧960hPa・最大瞬間風速57.5m/s(千葉市で観測)という非常に強い勢力
- 被害:
- 首都圏で大規模停電(最大で約93万戸)
- 鉄道・道路の交通網が大混乱
- ゴルフ練習場のネット倒壊や屋根の飛散などの住宅被害が多発
→ 記録的な風台風として関東に大きな爪痕を残しました。
2. 台風15号(2022年)/名称:ナンマドル(NANMADOL)
- 実際には「非常に強い」勢力で接近したのは台風14号(ナンマドル)ですが、2022年の台風15号も注目されました。
- 2022年9月下旬に発生、東日本に大雨をもたらし、静岡県で停電被害や浸水被害が発生。
- 強い台風ではなかったものの、大雨災害型の台風として記憶されています。
3. 台風15号(2011年)/名称:ロウキー(ROKE)
- 2011年9月、東海・関東を縦断。
- 大雨で静岡・愛知・岐阜など各地に被害、死者・行方不明者が100名以上。
- 特に紀伊半島を中心に河川氾濫や土砂災害が発生し、水害型台風として印象的。
まとめると…
- 2019年:首都圏を直撃した猛烈な風台風
- 2011年:東海~関東で大規模な水害
- 2022年:静岡県中心の大雨災害台風
台風15号は「猛威を振るう年もあれば、比較的影響が少ない年もある」ため、番号だけで警戒度は判断できません。
ただし、日本付近で発生・接近しやすい時期(9月前後)に当たることが多いです。
\備えあれば憂いなし/

今後の最新情報・更新履歴はこちら!
更新日 | 内容 |
---|---|
8月25日 | 台風15号のたまご 未発生 |
8月31日 | 台風15号のたまご発生。台風に発達する可能性は低い。 |
9月3日 | 12時間以内に台風に発達する見込み |
○月○日 |
*最新情報に随時更新してゆく予定です!
まとめ

最新情報をこまめにチェックして、
早めの対策を進めておこうね!
台風15号に関して、何か情報がありましたら、随時更新してゆく予定です。
この記事をブックマークして、時々確認していただけますとお役に立てると思います!
台風シーズン、各地で被害が出ないことを祈りつつ、最新情報をチェックしてゆきましょう。
\備えあれば憂いなし/

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